ACTは、Acceptance and commitment therapyの頭文字をとったものです。
相変わらず、これに惹かれてます。
先日は、2日間の講義とワークに参加してきました。
nohdomi.hatenablog.com
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参加前に購入した本は相変わらず読み終わらないまま手元にあります。。
4月に発売される予定の講師だった志村さんが出される本で、さらに理解を深めたい、広げたいと感じています。(この本は出版される前には何とか読み終わろう)
ACTは、だいたい3つの機能にまとめられます。
- 今ここにいる
→今に意識を向ける。
(犬は景色を見てる。隣の人は同じ場所にいるのに景色でないものを見ている「いまココ」を表現するワークブックの表紙絵) - オープンになる(アクセプタンス)
→痛みを伴う感情の置き場をつくる。囚われることなく感情をそのままにする。 - 大切に思うことをする
→自分が何を大切に思っているかを知って、それに役立つことを行う。
これまでの療法と違ってそうなところは、状況を変えるためにいまの自分の考え方を変えたりすることはしない、ということかと思います。ただ置いておく。(療法の専門家ではないので、他にも同様の主張、手法はあるかもしれません)
ACTなふるまい
昨年(2017年)末、ACTを知った後に思い出したのが、筒井康隆の「旅のラゴス」です。
主人公ラゴスが、このACTのねらい「避けられない痛みは受け容れながら、有意義で豊かな人生を切り拓くこと」を体現したようなやつだな、と。
本の内容紹介
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
人生=旅というわかりやすいメタファーのようにも取れますが、それだけに止まりません。割と話がサクサク進むので読んでいて小気味いいです。よくできたシナリオRPGを読んでいる感じ。
本の中でラゴスは、自分の感情に振り回されず、自分が大事にしたいことにつながる行動をします。
ラゴスにも、「〜しなければならない」「〜してはいけないのだ」という決めつけに似た心の声を持ちます。感情が受けつけないほど嫌な相手と旅を共にすることもあります。
でも、その感情(マインド *1 )に、囚われる(フュージョン *2 )ことがない。
素の感情を表に出して、
- 問題になるようであれば、
- 敵対する相手にだけ聞こえるような声量でつぶやく
- 問題にならなければ、
- とりあえず、思ったことを相手にぶつけてみる。
というふるまいをします。
決して正義感からではありません。まずい状況になるとわかっていても、やりたくないことは言わないし、自分の心の価値に基づき、できることをします。単に、言わないほうがいいかもという理由で、我慢して言わないなんてことはしません。
その選択が、奴隷に身をやつすことがあっても、何とか旅を続けていける力となっています。
彼の旅の行方が知りたい方は、手にとって読んでみてください。
こんな噂(↓)もあったので、映像のイメージつく前に読んでほしいなーと思います。
とはいえ、脱フュージョン難しい
私も自分の感情に付き合ってしまいがちで、自分の状況を客観視することが難しい。
客観視する方法の一つとして、ACTを知る以前にやったことがあって、人に話しておもしろがってもらえたことがあります。ACTを知った後に、思い出して、たまにやることがあります。
行動が停滞しているとき、感情的に嫌な場面に出くわしたとき、自分をRPGのキャラクターに置き換えるというものです。(その場でできなくても、後で振り返ってやってもいいです。次の場面で想像が容易になって活きます)
ドット絵の自分が、ファミコン、スーファミ時代のドラクエ、MOTHERのキャラクターになったようにしてみるというものです。自分は、モニターの向こう側のキャラクターです。
嫌いな人が目の前でペラペラしゃべってたら
- 「・・・」「・・・ ・・・」と数ターン
→これが、ゲーム上、3分も続くと長いなーww と面白がれる。
- 言い返す、ただ我慢する以外にも別のコマンドを自分で選び取る場面を想像する。
- 「それ違うと思う」
- なぐりかかる
- 無言(・・・・)
→無言も他の方法と比較して選び取る。
- (あー、やだやだ)とキャラクターが思っている。
→思ってる様子も、他人事のように見ることができる。
内線の問合せが立て続けに何回もあって他に何の作業もできないとき
きっとゲームなら、職場であってもストーリーを先に進めないといけないので、
- コードを抜く
- その場から離れる
とかするはず。
現実的な場面変換の方法を見つけられるようになります。
ゲームだったら
例えば、ダンジョンで壁に囲まれたとこに閉じ込められたとしても、ゲームなら行動を起こしますよね。
ドゥンドゥンドゥンって壁にぶつかるとか、一つ一つ調べられることろは、“調べる”はずですよね。
何もしないで、待つなんて芸当は、たけしの挑戦状だけで十分です。