フォーカシング エントリーコースというものに行ってきました。
参加動機
個人の気分改善に興味があって、専門家に頼らず改善する方法を模索している中、フォーカシングという単語を見かけました。体験できる場所を調べたところ、すぐに体験できそうなセミナーがあったので、申し込んだ次第。あくまで入門的な内容のため3,000円(2時間)でしたが、体験や演習がメインのベーシックコース(2日間)は45,000円だそうです。
フォーカシング
フォーカシングは「人がまだ言葉にならない意味のある感覚(フェルト・センス)に注意を向け、その感覚と共に過ごすことをいう。」とあります。
フォーカシングの目的としては、そういう感覚、曖昧な意味感覚から新たな意味が形成され、新しい概念が開けてくるという体験的一歩が生まれることにあるそうです。
フェルト・センス
ワーク1(「好きな人・嫌いな人」)
フェルト・センスを感じて、言葉にする「好きな人・嫌いな人」というワークがありました。
「部屋の扉の向こうにあなたにとって好き(嫌い)な人が立っています。ゆっくりドアを開けて、こちらに向かってきます。どう感じますか?」という講師の問いに、どう感じるか?を言葉にします。
嫌いな人であれば、胸が苦しい、緊張する、
好きな人であれば、笑顔になったり、ウキウキしたり、
そういう感覚はすべてフェルト・センスということでした。
ただ言語化できない感じるものも含めてフェルト・センスとのこと。
身体感覚(力がはいる)以外にも、感情(ワクワク)、イメージ(壁がある)、動作・姿勢(のけぞる、笑顔になる)といった側面がある
ワーク2(「こころの天気」)
次に、フェルト・センスを感じる/効果を感じるワークとして「こころの天気」というものをやりました。
自分の気持ちを天気に例えて、絵を描いてみます。
私の場合、めっちゃ曇天、わずかに太陽があることがわかる程度の光は雲間から差しているものの、地上には届くほどの光ではない、といった絵にしました。
でも描いているうちに「あー、太陽がなくなったわけでなし、ずっと続くもんでもないから、そこまで深刻でもないな」と考えていました。これって「あー曇りだなー」と感じて沈むだけでなく、そこから得られた気づきであったことは確かです。
自分の気持ちに対して、解決を図るわけでもないのに、適度な距離で、自分の中にある何かのそばにいるというだけで、不安が取り除かれる感覚はありました。
これは以前、コーチングを受けていたとき、コーチが使っていた手法なので、単なる不思議現象、スピリチュアルなあやしいやつ、という考えは生まれませんでしたが、まったく療法に対する理解や知識がない状態だと、ワークだけでもあやしく映るかもしれませんね。
フォーカシングの方法
ジェンドリンの6ステップ、アンの5つのステップ 5つのスキルというものが紹介されていましたが、
結局、これ!といった決定的な方法はなく、感じたものを言い表す手法は幾通りもある、という考えが一般的なようでした。私もまだ読んでませんが、以下が参考図書として紹介されてました。
セミナーの感想
私は手を挙げませんでしたが、参加者のうち、2名は、デモンストレーションとして、講師からフォーカシングを受けることもできました(ただし、参加者の環視のもと)。フォーカシングや心理療法の一つを知るには、適当なセミナーだと思います。
解決に至ろうとする、性急に結果を求めることに違和感を感じたり、窮屈な感じを持つ場合は、こういうことに触れてみるのもいいかと思います。