「ミニ四駆で考える力を育てよう!」リハーサルに参加してきました。
子どもたちが大人になったとき、
問題解決に取り組む際、自分で試行錯誤できるようになるといいなと思います。職業体験、プログラミングなど、いろんな教育のやり方、ワークショップが騒がれる昨今ですが、
きっと参加者自身が試行錯誤するにはもってこいのワークの一つだと思います。
きっかけ
TOCfE(教育のためのTOC)イベントで知り合い、友人となった柴橋さんから
「新しいワークショップができたので、興味あったら見に来てね」
とのお誘い。
ルール(※)
詳細は、実際にワークショップに参加いただいて、楽しんでいただきたいので、簡単に。
- 標準装備のミニ四駆が1チーム1台
- 7回走行して、一番早いタイムを出したチームが優勝
- 交換は、1回につき1パーツのみ(今回は、モーター、ホイール、ブレーキ前、ブレーキ後が交換可能)
- 走行は、走行券を所長に渡して順番待ち
※これは、今後変更されたり、参加者層により変わる可能性があります。
参加者層
今回は、親子参加がほとんどでした。
(お子さんは、小学校低学年〜高学年くらい)
私は、大人だけの「ガチ大人チーム」に参加しました。
今回は、5チームの親子チームと大人チーム2チームです。
うちにも5歳の年中の息子がいますが、
- サポートがあっても組み立てできるかわからなかった
- 手が動かせても、2時間超のワークショップは集中できないだろう
という理由で連れてきませんでした。
今回は正解だったと思います。
今日と同じ内容であれば、親が側にいて小学校低学年〜中学年から、一人で考えて手を動かすなら、中学年〜高学年くらいでしょうか。
進行
最初、各チーム、標準装備でテスト走行します。
次からは、1パーツ変えたら、走行券を所長のもとに持って行き、順番に走行させます。
子どもたちが次々とパーツ交換して走行していく中、久々にミニ四駆を触った大人はモタついて、中々、交換にいけず。。3回目の走行に来たお子さんに「大人さんチームに先に(1回目)やらせてあげてね」と所長からフォローが入る始末。
柴橋所長からは、毎回、パーツ交換の部品と交換の理由を聞かれます。
- 所長「なんでこのパーツ変えたの?」
- 子「さっきは浮いたから安定させようと思って」
子どもたちも、しっかり、考えを持って交換します。
聞きながら感心することが多かった。
序盤、パーツの交換に勤しむ参加者に対し、所長から、
- 「他のチームの交換理由も聞いておくといいですよー」
との注意喚起がありました。
パーツ交換した結果、交換による走行の変化を見ることが、次の自分の判断につながります。
また、ワークの終盤には
- 「◯◯チームは、他のチームを見に行ってましたねー」
と、観察を促すことも。
親が側にいれば、小学校低学年〜中学年くらいからと前述しました。
低学年でも、親が入れば組み立てはできるかもしれませんが、学年が上がれば、その分、学びを得られるワークです。
ワーク全体の大人な感想
組み立てを楽しむ子、速かった結果に喜ぶ子、心底悔しがる子、
みんな違って、みんないい!
という雰囲気でした。
このワークの特徴であり、いいところは、
- 正解がわからない
(コースが違うと検討する内容も変わる、交換不能部品による個体差がある、走行順序によるコース変化の違いが出る) - パーツ交換、走行以外の行動も大事(観察、人の話を聴く)
- 競争相手がいるので、やる気がかきたてられる
- パーツ交換数などの制限、割り振られた個体性能差もあるから、詳しいから必ずタイムが速くなるとは限らない
- 年齢に応じた学び・気づきがある
- しっかり2、3回、仮説検証ができる
- ルールによって、ワークの自由度が高まめられそう
他に気になったことでいえば、
- 競争相手がいるのはいいことだが、早い回で、結果が出ないと周りをみてやる気をなくすかも。
といったところでしょうか。
今後のワークへの期待
ちょっとしたルール変更で自由度を高められそうというということは、すぐに自由度をコントロールできず、競争も試行錯誤も適当で終わり、楽しめなくなる可能性も感じます。
何度もこのワークについて、シミュレーションとルール見直しという試行錯誤を行った柴橋さんじゃないと、中々、おもしろいワークにはできなそうです。将来的には、今回のような親子ワークだけでなく、子どもだけワーク、本気大人バージョンなどもできそうですね。
このワークを通じて、子どもが自ら考えて、行動する場面がたくさんあふれてることを想像するとワクワクします。
ワークを開催してほしい!という本気のお話があれば、柴橋さんを紹介します。
大人の本気w
子供たちは、基本、速く走らせる交換をします。
当たり前ですね。
他のチームよりタイムが悪ければ、モーターを速いものにしたり、ホイールが大きいものに変えたり。コースアウトすれば、もとに戻すか、ブレーキをつける。
汚い大人連合は、何回、試行錯誤できるか?をやりますw
7回の走行のうち、仮説と検証を少しでも多くやれるか?
初めて参加した子どもではやれない判断です。本気です!
このホイールでは、次はタイムは出ないけど、その次とその次に、適切なモーターかどうか2回検証できる。
3回のうち、2回が効果的な検証のために使える。
もちろん、想定通りにいかず、仮定を見直す場面も2,3ありました。
・
・
優勝は、親子チームに譲りましたが・・
最後に最速タイムをたたき出す大人チーム!
(空気読まずにごめんなさい)
偶然、仮説がハマっただけで、子どもたちが勝つことも十分ありました。
この辺もワークのバランス設計(交換パーツ数の制限など)の妙ですね。