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エキストラ参戦記

あるドラマのエキストラに参加してきました。

この回は撮影終了してますし、内容を話してもいいのかもしれませんが、ドラマの放送自体はこれからだし、どこまで情報制限すべきものか勝手がわからないので、作品や出演した役者さんの名前は、書きませんし、お答えしません。

もし画面に、私の背中や横顔を偶然見かけたら、ニヤニヤしてください。


ここから書く内容は、たった1回だけのエキストラ経験によるもので、ちょいちょい参加されている方の感じ方や、実際の撮影とはかけ離れた内容かもしれません。

参加動機

一昨年、シン・ゴジラを観ました。
あれは、非常によくできててましたね。

シン・ゴジラを心ゆくまで堪能したい!

ふと、何回目かの視聴の後、なぜ、あんだけ名前があるのに、スタッフロールにオレの名前がないんだっ!!
という思いが沸いてきました。
あれだけ名前があったら、オレの名前もあってよさそうなのに!
(それは出演した役者じゃないから)

そして、役者じゃない名のないエキストラだとしても、なぜ、呑川ゴジラが現れたシーンで、ダッシュで逃げるのはおれじゃないのか!
(それはエキストラに参加してないから)

次に、シン・ゴジラみたいな作品があったとき、オレは作品の中にいたい。そういう思いが生まれました。

もともと、映画でも、映像や脚本よりも、役者のセリフ回しが素敵!とかいう見方をすることも多いので、演者側にはすごく関心があったんでしょう。

エキストラに参加する手順

  • 「エキストラ ◯◯(場所や作品)」でググってください。
  • 気になる作品の募集やエキストラを手配する会社があれば、情報登録します。
    →募集サイトの作りが、ちゃちかったり、メールの送り方をみると、管理がずさんそうなイメージがあります。情報とか漏れる可能性もあるかも、くらいのことは考えておいたほうがよさそうです。
  • 登録後、エキストラ招集の情報メールが送られてくるので、都合のいい日があれば、参加申し込みします。
  • 参加してください、という連絡が来れば、当日、参加します。
    →スーツで、黒髪で、といった条件があることがあります。

もちろん、作品に人気があって人が集まり過ぎたり、写真送付を求められる募集でイメージと合わないなど、選に漏れることもあります。

どんなことをするのか?

出番まで待ちます。

今回は、前の現場の終わりがずれ込んだということで、遅れを引きずるところからスタート。
結局、集合時間から、4時間経過して、一旦、食事休憩。
5時間半過ぎてから、出番の撮影になりました。

その後、スタートの声がかかると、助監督の指示通りに動きます。
該当シーンの撮影が終わると、ボランティアのエキストラなので、ご褒美のノベルティグッズをもらって解散です。

なんでそんなに待つのか?

撮影には制約が多いです。
撮影に使うリソース(道具や人)を一括して集めないといけない。

集めるリソースはこんな感じ。

  • カメラ等の機材(高額でたくさんは存在しない)
  • カメラを扱う人(扱えるのは特殊な技術を持つ人)
  • 小道具(その現場に必要なもので、たくさん作られていない)
  • 場所(室内の大きなスペースの場合、賃貸料がかかったり、人がいない時間帯が限られる)
  • 役者(代わりがいない)
  • エキストラ(事前募集して、当日参加)

リソースに限りがないなら、きっとエキストラではなく、全てのシーンでうまい役者さんを使いたいはずです。

だいたい以下のような手順で、撮影がありましたが、もし、エキストラが失敗したり、よくテレビでやってるNG大賞みたく、NGが連発されると、ほんと大変です!

  • 段取り(カメラ位置、演技手順の確認)
    (テストや本番より前にやっておくが、役者と小道具はすでにある状態)
  • テスト:本番直前(カメラ位置、役者や小道具などの配置確認)
  • 本番

テスト→本番だけで、短いシーンは5分、長いシーンは、撮り直し含めて、20分以上かかりました。
本当なら、エキストラより、失敗の可能性が少ない、役者のほうがいい。けど、強い制約を持つリソースで用意いづらい!

結果として他のリソースに比べ、調達コストが小さく、代替が効く(最悪、スタッフでも)ので、必然、エキストラは他の都合に合わせて、待たされることになります。

やってみてどうだった?

最初は勝手がわからず、ちょこんと、ただただ2時間くらい座ってました。
ほんとに何もできないときの時間の経過って、こんなに長いもんかと思いました。

が、途中から諦めて、読書を始めたら、はかどる、はかどる。
積ん読消化によかった)

実際、撮影開始までは、邪魔にならない程度、すぐに戻ってこれる場所にいれば問題なさそうだったので、他の時間の使い方もできそうです。

けどこれは、場所や現場によって、そうそう都合よく、過ごせるかわかりません。

どんな人におすすめしますか?

  • 俳優さんを見るとテンションあがる!
    (もちろん、サインや握手をおねだりは固く禁じられてます。)
  • ドラマや映画が好きで、裏側まで知りたい
  • テレビや映画に出たい

こんな人はいいと思います。
エキストラ登録してからは、エキストラが出ている場面は気になるようになりました。

この作品で、どのくらいの数、シーンでエキストラ使ってるか、
人がたくさんいる想定だけど、エキストラは使ってないな、とか。

とか別の鑑賞方法も覚えました。

おすすめしない理由

  • かなりの時間が拘束される
    →やっぱり、その時間があれば、仕事も勉強も、家族や友達との時間もつくれます。
  • 臨時バイトとかと同じで、面倒な人がいることがある。
    →(今回は、そこまで面倒な人はいませんでしたが、ずっと愚痴ってる人はいました)職場や家族ほどには、やりやすい人ばかりではないと思います。とはいっても、限られたリソースの一つなんで、ときどき助監督さんが気にしてくれて、大事には扱ってくれました。

今後どうする?

いまのところ、過度に時間を無駄にしてる感覚が生まれなければ、私にとっての次のシン・ゴジラに出会うまで、ときどき続けるつもりでいます。
(待ち時間は、積読消化したり、アイデア出しの時間に使えるかな、と思ったり・・役者気取りで、役作りに励むもよし)

とはいえ、私の参加は、基本、土日なんで、都合がつくことが稀です。今回は、結局、最初にエキストラ登録して、5ヶ月近くかかってます。

うまく日程が合っても、2ヶ月に1回?参加できればいいほうでしょう。ただ、どうしても参加したいものがあれば、有給取って参加というのもありかと考えています。


さぁ、これを読んだ皆さんも、役者気取りで、作品を語ってみませんか?


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