i認知療法というiPhoneの(無料)アプリがあります。
いいなと思ったこのサービスについて、使ってみた感想です。
ちなみに、2010年からアップデートされてないので、随分と古いアプリです。
アプリの説明
画面の指示に従って入力することで、自分の認知のゆがみに気づき、気分が改善されるというものです。
個人的には、かなり気に入っています!
私の場合、ほんとに気分が改善される。3ヶ月の間に10回ほど利用してみて、イライラなどの状態から、ほぼ100%、普通に近い状態に戻れています。1回の利用時間は10分〜15分程度。
利用している理由
私自身が、気分を変えたりするのが不得意だと感じているからです。
イライラ、ソワソワした状態、或いは落ち込んだ状態から、普通の気分、例えば、仕事に集中できるようになったり、休日なら読書しようと思ったりする状態戻るまでに、かなり時間がかかるように思います。
また、専門家ではないですが、きっと精神的な疾患があるとされる人にも、状態が改善する簡易なサービス(カウンセリングや投薬以外の方法)って、もっとあってもいいんじゃないかと感じています。そういうヒントがないかと、ときどきアプリを探しては使っています。(実際にそういうサービスがあるのかもしれませんが、私は知りません)
App Storeでは、「カウンセリング」「コーチング」とかで検索してますが、あまり増えてもなく、いいものもないな、と感じています。
最近(2014年7月)、残念な出来事を匿名で共有して、笑いに変えるというコンセプトの[iOS] 残念出来事共有アプリ「どんまい!」というアプリも出ましたね。気分の浮き沈みは、個人にとっても周りにとっても、大きな損失になるので、もっとこういう楽なアプリが出ればいいと個人的には思っています。
先に書いた通り、専門家でもないので、i認知療法を使ってみた後、「認知療法」についてググった程度で、認知療法バンザイ的な考えは持ってません。
認知療法とは | はじめての認知療法
認知療法のあらまし | はじめての認知療法
アプリの不満
ただし、これ(i認知療法)非常に使いにくい!!!
- 入力が面倒
→自分は使ってみるという姿勢だし、それで効果あったから、面倒でも入力するけど、普通イライラした状態や落ち込んだ状態で、こんな入力できません。
- 用語がわかりにくい
→毎回、用語のヘルプ見に行く(部分的焦点づけって何だよ!適応的思考って?反証って?)
できるだけ、意図通りに入力したほうが効果が出るだろうと思って、ヘルプの説明読みながら入力してます。
- 認知を正すやり方が合わないこともあるかも。
そもそも、自分はこのやり方にハマっただけで、他の人に合うかわかりません。もし誰もに合うのであれば、もっと認知療法というのが広まってもよさそうですし。あと、気分転換がうまい人は、仕事やプライベートで嫌なことがあっても、何気無く、こういう転換が自分の中で自然にやれてんだろうなーって感じました。
それでも、手順の簡便にすれば、嫌な気分の解消には、かなりの人に使ってもらえるようになりそうだと感じています。
手順(使ってみる)
あーイライラするー/もうダメ・・ってなります。
- トップから入力項目一覧画面に入ります
- 状況を入力します(「どのような出来事がありましたか?」)
- 気分を入力(スライド)します(「そのときの気分を評価してみましょう」)
→イライラしながらチマチマ入力します。 - 自動思考を入力します(「どのような考えが浮かびましたか?」)
- 認知のゆがみを選択します
→ここが、項目の意味がわからず、説明画面に行きつ戻りつして、激しく面倒くさい・・ - 反証を入力します(「自動思考に反論してみましょう」)
→ここもたった2つ前の質問なのに、自動思考って何だっけ?ってなる・・ - 適応的思考を入力します(「現実的な考えを書いてみましょう」)
→で、反証と何が違うの?ってなる。 - 気分の変化を入力(スライド)します(「今の気分を評価してみましょう」)
→「反証」「適応的思考」の違いは、毎回、ほんとよくわかんないです。でも「反証」「適応的思考」について思考を向けることによるためか、入力完了した時点で、気分が変わってることに気付いて、毎回、おーすげー!って思います。
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画面の構成はこんな感じ。
- メニュー(1階層)
- 入力項目一覧(2階層)
- 各入力項目(3階層)
- 項目説明-ヘルプ(4階層)
毎回、ちょいちょいヘルプまで行くので、2階層から4階層までの行きつ戻りつが、ほんと面倒です。
同種のアプリをつくる(使いやすくする)
i認知療法の効果自体は、私個人はいいと思っています。ただ、利用者を増やすには、少なくとも改善が必要です。
- 質問内容をわかりやすくする
→説明不要にするか、説明を質問の場所に併記しておけばいい。専門用語を使わない。
- 入力の簡易化(「気分」「自動思考」を音声入力/類似の気分を並べておいてタップさせる)
→個人の細かいニュアンスから外れそうだから、選ばせる手段は微妙かな。
- そもそも不要な入力項目は削る
→でも、きっと治療という観点だと外しちゃダメなことはあるかと思います。
個人的には、この辺のサービスに興味があるので、認知療法についてもう少し知りたいと思っています。
例えば、i認知療法のヘルプの説明には「気分」は3つくらいに絞って、と書いてありますが、私は思った感情は、10個なら10個全部つけてます。すでに治療的な意見からは外れる使い方をしていて、うまく解消されているので、実験結果や学説も鵜呑みせず、できそうなことを考えてみます。
認知療法などカウンセリングっぽいサービスのオススメ情報をお持ちの方、
既存のアプリの改善について、どうやって進めるかといった記事など、
情報があれば、教えてください。