nohdomi's blog

EC、ファッションのITサービス、TOCfEによる問題解決(だったはず)

電子書籍の手触り感

電子書籍は、主にiPad(初代)で読んでます。
専用端末なんかで読んでる人には、重さやら読みやすさやら、信じられないかもしれませんが。


私は、本はリアルじゃないとヤダ!って、ずっと思ってました。

だって、
 パラパラできないじゃん、とか、
 本の重みとか、持った感覚が違うと違和感ががが。
とか。

電書体験!

私の場合、去年(2011)の年初?くらいかな、iPadを持ちだしてから、それがガラっと変化。
変化というか、新しい体験がハマったという感じ。

例えば、体験前の上記の不満でいうと、
(そもそも体験前なのに、不満っていうのがオカシな話)

フリックする感じが自分の読書スピードに合う!
実はパラパラ読むほど読書スピードが早くないし、もともと、あまりサクサク飛ばし読みとかしない人でした。だから、パラパラ感は、実は私にとっては、そんな大事でもありませんでした。

もう一つの不満、本の持った感じや重みは確かにないなぁ、
ということで本を読む味わいは、やっぱり少ない気がします。


けど、新たに得た体験で大きなものは、しおりとマーカーです!!

あまりにも読める本が増えないので、今は使ってないけど、最初に触れたダイヤモンド社iPadアプリはよかったです。しおりが挟みやすい、マーカーは引きにくいけど、もちろん簡単に消せるから、気になればすぐマーカー引けるし。
特に、このとき読んだのが、「ピクト図解」や「もしドラ」だったので、気になることは、とりあえずチェックして、という読み方が合う本だったというのもあります。


私は読みなおすことをほとんどしない、人でした。
気になったことを思い出しながら探すことも、面倒と感じているようです。(この電書体験があって、初めて気づいたことですが。)

それが、パッと見、しおりやマーカーを引いた場所がわかれば、気になったとき、そこやその周辺を読み返すことができるようになりました。
本を読み返すって体験を久々にしました!

マーカーとか、しおりとかは、私にとって非常に大事な特性ですね。
これ、きっと他の人とマーカーとかしおりを共有できれば、(したい人がいれば)尊敬する人の気になるポイントがわかったり、読書会なんかでも使えそうですね。


でも結局は、

いろんな本が、ストックされだすと、他の本に埋もれて、気に入った本でも読み返すことがなくなります。そして、リアルな本同様、積ん読になります。というか、本棚全体が見えないから、更にタチが悪い。。(半年、タイトルを目にしないとか)

そういう意味で、読みたい本が電書とリアルの本という選択肢があれば、最近、リアルで買うことが多いです。だって、本棚が視界に入るから。何度も読みたい、ちまちま読むって最初にわかってれば、電書かリアルか悩むところですが。


電書で気になること

iPadが、読みやすいわけではない
・でも、アプリや端末によって読める本が限られてしまう、から、何に手を出していいかわからない
・そして、アプリ自体が使いにくい(マーカー、SNS連携など)
・本棚全体が把握しにくい

他にも人によって、いろいろ不満や希望があると思います。
私は、いろんな本が読めて、積ん読対策ができて、しおりやマーカーが充実してれば、もう電書でいい!かも、しれません。
あっ、あと著者のサインとかもらえないな。
 ←技術系の本だとコミュニティ活動なんかで、割りともらえることもあるし。

本がたくさん読めること、読みやすい端末、自分にあったアプリ、もっといい読書体験が必要なようです。


本以外の読み物

最近、新聞(日経)は、電子版でしか読んでいません。
これまでの新聞の読み方は、必須で読むところ(小説、一部コラム、企業面など)を見て、それ以外はパラパラと全体を見て、移動時間で時間が許す限り、見たい箇所を探しながら、読んでました。
これが電子版だと、全体を把握しづらい。全体感がつかみにくい。しょうがないので、一面から、順に一瞬でも目に止まれば、立ち止まってみるようになりました。

ただ、電子書籍もそうですが、前から読むしかない本(初めてふれるジャンル、小説)は、電子媒体で、いいかなと思います。


電書をつくる

実は、最初のiPadでの体験に前後して、電子書籍をつくるという体験もしました。

エンジニアのエッセイ本でしたが、
私がこの本に絡んだ動機は、みんなが知ってる活躍してる技術者だけじゃなく、
・一家言持った技術者は、それぞれの現場にいる!
・その人達の声を聞きたい
・仕事の話を聞きたい!
・聞こえてこないなら、こっちから行って、その人達の声を拾いたい!
という思いからでした。

そういう動機なんで、電子書籍じゃなくてもよかったんですが、リアルな本よりお手軽に、低コストにつくれる電子書籍だから、本を出すなんて経験ができたんだと思います。

ただ文章の質やレイアウトなど、手間をかけないとよくならない部分もあって、この辺、課題だと思います。


もう一つ、その後に絡んだLigtning Talksの本と合わせて、私も以下の本に、著者の一人、編集のお手伝いとして絡んでいます。
私の文章は・・ともかく、一緒に載ってる記事には、どこかしら刺さるものが必ずあると思います。ご興味があれば是非、読んでみてくださいね。

[DevLOVE HangarFlight Experiences]
http://tatsu-zine.com/books/hangerflight
[DevLOVE Pub ライトニングトーカーの告白]
http://freenote.cc/book/detail/166/DevLOVE-Pub-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%91%8A%E7%99%BD


今年も夏コミに向けて、本の作成に入っています!新たな執筆者も加えて、LT本の大幅な加筆修正になります。LTをやってみたい人、必見です!夏コミでお待ちしています。

そういえば、去年も販売したのですが、コミケで売り子をする体験も貴重でした~w


電子媒体特有の手触り感

私自身は、ECサイトの中の人なので、EC固有の手触り感を探っていこうと思っています。

当たり前のように使ってますけど、
商品をカートに放り込むのとか、実際にはカゴにポンポン放り込めない商品もあるし、
商品画像の一覧とか実際に並べられない展示の仕方だったり、
リアル店舗とは実はまったく違う感覚がすでにネットとか電子媒体にはあって、そういう中には、リアルな手触りより、便利で新しい体験が潜んでいると思います。

ネット特有、電子媒体特有のクオリアっていうテーマは、おもしろいと思います。
(wikipedia)クオリア
http://ja.wikipedia.org/wiki/クオリア


今後もこの辺は意識していこう。