2012年1月、5年半務めたSIerを退職しました。
5年半、その前のSIerでの経験も合わせると、10年強SIerにいて、
主に、金融機関のお客様に常駐して、社内のシステムの開発・保守・運用をやっていました。
2月からECサイトに関わるお仕事になります。
辞めた理由
これはもう「やりたいことがあった」ということにつきます!
(無論、給与や組織でのキャリアも副次的にはあるけど、やりたいことがなければ、まだ辞めてないと思う)
私の場合、ここ2年ほど、個人向けのサービスをつくりたい・提供したいという思いがありました。
自分でコードを書くこともほとんどなくなっても、技術者の端の端にはいるつもりでした。
なので、自分で作ればいいと、そう思っていました。
けど、普段コードを書いていない、そしてきっと周りの技術者ほどには、書くことが好きじゃない、というのは致命的です。
結局、目の前の仕事に関係すること、そして「ものを作る」ことではなく、他の人よりも得意な別のこと(業務とか)に時間を使ってしまいます。
これがすべて悪いとは思ってません。
お客様に何かを提供することで、仕事があって、会社にも売上を計上でき、後輩にも働く場所がつくれるわけなので。
逆に、得意な部分で貢献しなければ、お客様に対して失礼極まりない!
けど、自分がこれから先、やりたいことがあるとわかっていながら、そのときの仕事への誠意が、自分の中でエクスキューズに使われることに我慢ができなくなっていきました。
であれば、やりたいことを仕事にすりゃいいじゃん!
ということで、転職がここ1年くらいずっと頭から離れませんでした。
辞めるタイミング
これはもうメンバーに引き継げるかどうかにかかってました。
前職では、5年間ずっと同じ現場、同じお客様。
社内のシステムで、最初は、何も管理するものがないところからのスタートでした。
属人的と言われりゃ、まったく属人的な仕事の仕方からスタートしています。
きっと暗黙知だらけだったでしょう。
一体どうやって引き継ぐか。
転職を考えだしたとき、私の他にチームメンバーが2人の3人体制。(2010年末~2011年春)
その後、一人、チームメンバーが離脱し、私を入れて2人体制になりました。(2011年6月)
2人体制になったとき、
正直、このまま彼に押し付けての転職は難しい、と感じました。
ところが、2人体制になった2か月後、新人の受入をすることになりました。
立場は人をつくる。このときほど、この言葉を噛み締めたことはありません!
彼に後輩ができてからすぐ、彼に任せてもいいと、本当に短期間で思うことができるようになりました。
そのときの気づきとしては、実のところ私は彼のいいところを何も見ていなかった、
ということです。
とにかく偶然にも助けられ、転職の意思は固まりました。
あと大事なこと。
実は、2011年夏、マンションを購入しました。入居は、2011年10月。
一括で支払えないので、当然、ローンを組みます。
となると銀行の審査があります。
審査が終わるまで待つ必要がありました。
転職活動は、転居して早々、2011年10月末に始めました。
手段
私は、エージェントを使いました。
もしSIerとか業務寄りの仕事だったら、知り合いを介してお願いしたかもしれません。
しかし、個人向けのサービスをつくりたい・提供したいと思うようになったけど、これまで業務系のシステムばかり。しかもやりたいことに関連の強いWeb系の技術を使ったことがありません。
コミュニティを通じて知り合った人に頼めるわけもありません。
だって、コミュニティは、遊び場、馴れ合いの場じゃないわけですから。
プライベートでは友達になった人もいるけど、だからと言って、仕事でどう転ぶかわからない自分を押し付けることはできません。
ということで、私はエージェントを使いました。
(けど結局、面接では、何人かの知り合いの方とお会いしましたが・・・)
エージェントに相談し、やりたいことを伝え、経歴書を作成し、添削し、面接対応し、面接を受け、フィードバックを行い、面接を繰り返し、現在の会社に入社することになりました。(2011年11月に内定)
基本、何でもエージェントに相談し、それなりに時間を使って、職務経歴書を見直し、面接対応しました。(それでも十分だったとは言えないと思いますが)
エージェントの動きが遅いと思ったときは、他のエージェントを使って、焦らせたり、といったこともしましたが、こういう動き方も、直近、転職をした方々からアドバイスをいただいて、進めました。
この辺、細かいことが聞きたければ、直接、私に聞いてください。
回答できることは回答します。
感想
最初は、自分のキャリアと照らして、結局、業務系のシステム開発に携わる会社の面接とかも受けましたが、、
やはり納得いく転職をしたければ、転職理由は曲げないほうがいいと思いました。
また、私はこのとき、もうすぐ36歳になるというときでした。
実際には、年齢は関係ない!と思ってはみても、会社側からすると欲しい経験が合わない候補者が複数いれば、若いほうを選びます。(私でも、たぶんそうします。)
だからといって、やりたいこと・進みたい方向を曲げることはしないほうがいいと思います。(転職活動が長引いて心が折れない限りは・・)
例えば、まったく異なるキャリア、を考えたときでも、大きい会社さんは、とりあえず会ってくれます。(何も引っかからなければ、もちろんダメでしょうけど)
採用枠が一人だと、職務経歴書ですぐアウトになっても、数人採用だと、とりあえず会ってくれるところはあります。
有名な会社だから、と尻込みする必要もないです。
(もちろん会ってくれたからと言って採用されるわけではないです。)
その他、
コミュニティを通じて、いろいろやったことはよかったな、と。
私自身、大したアウトプットはありませんでしたが、LTした資料をアップしてたり、記事を書いてたり、したことを見せれるのは大きかったです。
仕事と関係ないからと言わず、アウトプットがあれば、どんどん出せばいいと思います。
それに、この辺の資料があったので、自分の望む方面の企業ではありませんでしたし、タイミング的には転職が決まった後ではありましたが、直接、スカウトのお話もありました。転職のために準備するのは、馬鹿馬鹿しいと思いますが、アウトプットした資料は、共有して損はないです。
転職はともかく、アウトプットの質を上げるためにも、恥ずかしさは脇に置いて。
退職にあたり
円満に退職するために、ですが、
これはもう私は、リクナビNEXTの通りやりました。
参考:円満退職の仕方 - 転職パーフェクトガイド/リクナビNEXT[転職サイト]
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/04/
頭を下げ、会社の不満なんかオクビにも出さず。
それは、何とか辞めれることになったけど、例えばスピリチュアルな攻撃があったり、嫌な思いをして次の仕事に差し支えることを懸念してのことです。(実際に言いたいことを言ったとして、嫌な思いをしたかどうかはわかりません。)
報告・相談は、レポートラインを間違えないように、普段以上に十二分に注意しました。
次の職場への準備
私の場合、これまでとは違う業種、仕事内容になります。
(もちろん、システム開発には携わるわけですが。)
次のための準備と転職後の取組は、また別途、書きたいと思います。
ただ、私の場合、嫁がECサイトの仕事が長いので、この辺、非常に助かっている部分はあります。
必要な知識~普段の業務、仕事を進める上での問題点など、嫁から聞けばよかったからです。
最後に
転職を強く勧めたりはしません。
特に不満を解消するためだけの転職であれば、なおのことです。
だって、どんな会社にも不満は転がってるはずなので。どこにでも不満があるなら、どこで解消するか、いつ諦めるか、だけの問題なので。
でもやりたいことがあって、やってみたけど、どうしてもうまくいかない(変えれそうだけど、非常に時間がかかる)
私のように、違うことをやりたいと思うなら、それは転職を考えてもいいと思います。
(ありきたりの答えですね)
私自身、正直、これからどうなるかわかりません。
実際、最初からECサイトに転職するとは思っていませんでした。
(転職活動では主に携帯・スマホのサービス提供会社、アプリを作る会社を中心に受けました。あと流行りのゲーム関連も少々)
けど、ネットでモノを売ることをコミュニティを通じて経験したこと、
面接で熱を持って、ネットでモノを売る話ができたことなどがあって、ファッション×ECなるジャンルに飛び込むことにしました。
これは非常に楽しいと感じてますし、個人向けのサービスという、やりたいこともできる。
事業とシステムを結ぶところで、自分の強みが発揮できる場所もある!
きっと商品の手触りや売り手の思いを伝えるサービスを提供する!と、今、強く決意しています!!
これからの自分とこれからの世界が非常に楽しみです!!!