nohdomi's blog

EC、ファッションのITサービス、TOCfEによる問題解決(だったはず)

ウツ会議というゲームをやってきた

2016年3月6日(日)、「ウツ会議」というゲームを体験してきました。

研修用うつ病サポート体感カードゲーム「ウツ会議」

うつ病になった人に対し、どういったコミュニケーションを誰と取ればよいか、うつ病に関する理解が深まります。事前に特別な学習が必要もなく、確からしい行動とうつ病に対する知識を短い時間で得るには、私の知る限り、もっとも素晴らしい方法だと感じています。

どんなゲームか、簡単にゲームの紹介をします。

ウツ会議

(スタート時)(プレー中)

人数

今回のプレーヤーは、4名(プレーヤーは最大6名まで)

ゲームの流れ

1. 役割決める(当事者、上司、カウンセラー、など)
〜 時計回りに、以下、2.〜4.を繰り返す 〜
2. カード引く
3. 対症カードを使う場合サイコロふる/症状カードをひく
4. 成功した場合カードを取り除く/症状カードを積む

終了条件

クリア:症状タワーのカードをすべて取り除く
ゲームオーバー:症状タワーが崩れる/山札がなくなる

感想

私のゲームの体験としては、二回目でした。実はこれ、初めてやったときは、うつ病に対しても、対症についても、結構、理解できた気になりました。なので、一回は誰でもやったほうがいいゲームだけど、まぁ一回やればいいんじゃない?って気持ちがありました。でも今回、1ゲーム目と2ゲーム目の合間に開発者の広瀬さんからのゲームとうつ病に対する説明を受けたり、質問されて、あっ、全然覚えてない・・これは定期的にやったほうがいいな、と感じました。忘れてることがあるというだけでなく、そもそも初回は自分なりの理解をしようと、理解しやすいところだけ理解していたようです。研修用として意図してつくったゲームでしょうが、説明も含めて、ゲームに価値があると思います。

その他

ゲームとしてすごいよくできていて、クリアまでにいろんな症状と対症方法をたくさんみることができます。また、学習したあと、二回目のほうがクリアできる確率が上がるなど、現実に即しながらも、ゲームとしての達成感も得られます。なので、なぜ、こんな絶妙なゲームがつくれたか、すごく興味がありました。
実際、ゲーム性高めるため、「100回以上やってルールや内容の調整」「様々な立場の関係者にインタビュー」をやられたそうです。ゲームをつくるときは、ブラッシュアップを繰り返す熱量が必要なようでした。


この日は、もう一つ、広瀬さん開発の別のゲームもやりました。

ヒーローインタビュー

人数

インタビュー受ける人 (1名)と、記者役は今回2名(3名くらいまで?)

ゲームの流れ

インタビューのテーマは、自由。インタビューを、2分間3回繰り返します。計6分。
〜 1. 2. を3回繰り返す。 〜
1. 2分間のインタビューを実施する。(記者役が、一人に対しインタビュー)
2. 2分間が終わると、インタビュー受けた人が、記者に評価するカードを渡す。
(Goodな評価でも、Badな評価でも、評価しないということもあり)
3. 最後に、この人にインタビューして欲しいと思ったら、インタビューされた人が記者役にオファーカードを出す。

終了条件

2分×3回のインタビュー終了時。
オファーカードをもらった人が勝ち。インタビューを受けた人が誰にもオファーを出さないと記者全員が敗者(いくら、いいね!という評価が多くてもゲームの勝者ではない。)

感想

コミュニケーションを何らかの形で学んだ人ならうまくやれそうな気もするけど、自分以外にも記者がいて、時間も制限あるから、ゲームとしては成立すると思います。あと、具体的にどういう面がよかったかをインタビューする人、される人お互いに考えたりできる、コミュニケーションしたことに具体的なフィードバックがあるのはいいと思います。評価とオファー(ゲームの結果)が分かれてるも、一時的な評価のためにインタビューのやり方をコロコロ変えることにならないので大事ですね。でも、これが本当にコミュニケーションの上達に役立つかは、まだよくわかりません。ゲームの開発に金銭的な支援をした見返りにゲーム用カードもいただいたので、ゲームが有用か確認するため友達とやってみたいと思っています。

その他

ゲームには、もう1パターンやり方が紹介されて、そちらは、インタビュー途中に、随時、評価のカードを渡すというものでした。インタビュアーとして、インタビューの最中にネガティブな評価をもらうと気分的に堪えますし、それを踏まえて、インタビューしながら質問を練り直すということで、ものすごい疲れました。。

一日を通じて

この日は、風邪気味だったので、しんどい一日ではありましたが、ゲームを通じて、短い時間で深く広く学べるという機会が得られました。有意義な一日でした!ありがとうございます。

フォーカシング体験記

フォーカシング エントリーコースというものに行ってきました。

参加動機

個人の気分改善に興味があって、専門家に頼らず改善する方法を模索している中、フォーカシングという単語を見かけました。体験できる場所を調べたところ、すぐに体験できそうなセミナーがあったので、申し込んだ次第。あくまで入門的な内容のため3,000円(2時間)でしたが、体験や演習がメインのベーシックコース(2日間)は45,000円だそうです。

フォーカシング

フォーカシングは「人がまだ言葉にならない意味のある感覚(フェルト・センス)に注意を向け、その感覚と共に過ごすことをいう。」とあります。

フォーカシング(wikipedia)

フォーカシングの目的としては、そういう感覚、曖昧な意味感覚から新たな意味が形成され、新しい概念が開けてくるという体験的一歩が生まれることにあるそうです。

フェルト・センス

ワーク1(「好きな人・嫌いな人」)

フェルト・センスを感じて、言葉にする「好きな人・嫌いな人」というワークがありました。
「部屋の扉の向こうにあなたにとって好き(嫌い)な人が立っています。ゆっくりドアを開けて、こちらに向かってきます。どう感じますか?」という講師の問いに、どう感じるか?を言葉にします。

嫌いな人であれば、胸が苦しい、緊張する、
好きな人であれば、笑顔になったり、ウキウキしたり、
そういう感覚はすべてフェルト・センスということでした。
ただ言語化できない感じるものも含めてフェルト・センスとのこと。

身体感覚(力がはいる)以外にも、感情(ワクワク)、イメージ(壁がある)、動作・姿勢(のけぞる、笑顔になる)といった側面がある

ワーク2(「こころの天気」)

次に、フェルト・センスを感じる/効果を感じるワークとして「こころの天気」というものをやりました。
自分の気持ちを天気に例えて、絵を描いてみます。

私の場合、めっちゃ曇天、わずかに太陽があることがわかる程度の光は雲間から差しているものの、地上には届くほどの光ではない、といった絵にしました。
でも描いているうちに「あー、太陽がなくなったわけでなし、ずっと続くもんでもないから、そこまで深刻でもないな」と考えていました。これって「あー曇りだなー」と感じて沈むだけでなく、そこから得られた気づきであったことは確かです。

自分の気持ちに対して、解決を図るわけでもないのに、適度な距離で、自分の中にある何かのそばにいるというだけで、不安が取り除かれる感覚はありました。

これは以前、コーチングを受けていたとき、コーチが使っていた手法なので、単なる不思議現象、スピリチュアルなあやしいやつ、という考えは生まれませんでしたが、まったく療法に対する理解や知識がない状態だと、ワークだけでもあやしく映るかもしれませんね。

フォーカシングの方法

ジェンドリンの6ステップアンの5つのステップ 5つのスキルというものが紹介されていましたが、
結局、これ!といった決定的な方法はなく、感じたものを言い表す手法は幾通りもある、という考えが一般的なようでした。私もまだ読んでませんが、以下が参考図書として紹介されてました。

フォーカシング やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

セミナーの感想

私は手を挙げませんでしたが、参加者のうち、2名は、デモンストレーションとして、講師からフォーカシングを受けることもできました(ただし、参加者の環視のもと)。フォーカシングや心理療法の一つを知るには、適当なセミナーだと思います。

解決に至ろうとする、性急に結果を求めることに違和感を感じたり、窮屈な感じを持つ場合は、こういうことに触れてみるのもいいかと思います。

ツールの相性 #TOCfE

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015 の2日目の記事です。
昨日のエントリーは、宮本さんの”「ちゃんと考える」方法について”でした。

TOCfE

TOCfEは、思考プロセスのツールとして知られています。ツールということは、使い手との相性があると思います。

TOCfEをご存知ない方は、まずはこの辺(↓)の説明からどうぞ
考える大人になるための3つの道具

私自身は、有用なツールだと感じているので、誰かに対し、利用の仕方について紹介したり、利用シーンやエッセンスを話したりしますが、その相手にとって使いやすいかどうかは、その人のとって必要かどうか、それを知るタイミングも含めての相性があると思います。


ツールの相性ということ

私個人のツールの相性という体験でいうと、アイデア出しに使うマインドマップがあります。
利用する人も多いマインドマップですが、私はこれが非常に使いにくい。

物ごとを整理するにはまだしも、アイデア出しとしては使い勝手が悪い。
今では理由がなんとなくわかる気がしますが、ある事から派生する事を書くとき、近い事しか出てこない。欲しいアイデアになかなかたどり着けない。

見た目かっこいいし、他にもいいツールはありそうだけど・・もやっとした状態で、アテを探したいときに、使えるものがありませんでした。
(参考)本当に使える最強のアイデア発想法[ツール]

今年(2015年)、マンダラチャートを使ってみて、これは合ってる!と感じました。

マンダラチャート自体は、日本ハムの大谷投手が、高校生のときに使ったことで有名になりましたね。
大谷翔平を怪物にしたマンダラートは目標達成するための考え方を養ってくれる

これは目標達成だけのものではありません。テーマは自由に真ん中に据えて、どんなこと(How)を想像するか書いて、何をする(What)か洗い出すのに非常によいです。特に、時間に限りを設けること、ある程度、数を出すという制約と状況があることで、私にとって、少し離れたアイデアが出しやすかったようです。

ちなみに、こちらのイベント(↓)で、私はこれに触れました。
「ゴールデン・マンダラ・シンキング」に学ぶ価値構築


あなたのツールとしてのTOCfE

TOCfEが、なんか使えそうだなーと思ったら、好きなように使ってみてください、ということです。

勉強会なんかで、講師やファシリテーターの方が正しい使い方を教えてくれるでしょう。
もちろん正しいと考えられる使い方がありますが、講師が100%正しい利用方法を伝えてくれる保証もないし(その努力はしてると思う)、意図したことを受け取れていないかもしれない。

  • クラウドを書くとき、対立する手段(D,D')から要望(B, C)を書くように教わったけど、その順番じゃないといけないか?


対立する手段(D,D')から、いきなり共通目標(A)を書いたっていい。
対立する手段(D,D')が最初になくても、上司と立場が対立してて、問題(UDE)があると感じているなら、問題(UDE)を書いて、対立する人同士(あなた、上司)が取りそうな手段(D, D')から書いてもいい。

  • 明瞭性や十分性といったCLRに照らしつつ、ブランチを書くのもいいけど、一旦、因果関係がありそうなものをズラーッと並べて、あとから見直してもいい。
  • 声に出すというのは、きっと、いろんな人が効果を感じていると思いますが、声に出すことで、あなたのふんわりした感情が霧散しそうなら、一旦、頭の中で考えてみてもいい。(私もとりあえず声に出すというのはオススメしますが)
  • みなさん、描くときは付箋を使いますけど、付箋じゃなくてもいい。Excelでもいい。ThinkDrawなんてアプリもあります。(実は、私もみんなで頭を突き合わせて考えるときはいいですが、一人のときは、キーボードに打つ方が早いので、付箋は好きではありません)

勉強会では、ワークの目標として、描き方を学ぶということがあるので、必要以上に手順を守って描いてもらいたいという、開催者の意図もあると思います。でも、お約束ごとが気になって有識者に聞かないと描けないなら、やりやすいように描いてみるほうがいいと思います。


個人としてオススメの学習方法

まず、 TOCfEについて、知りたいという方に、私は以下をオススメしています。

使い方を知るには、こちらの黄色い本
考える力をつける3つの道具

練習するには、このイベント
TOCfE ブートキャンプ

もちろん4日間の国際資格認定プログラムや、そこで使われているテキストも有用です。

お知らせ

また直近だと、勉強というスタンスではなく、こんな感じでTOCfE利用してますよーって紹介し合うイベントが、12月19日(土)、非日常なスペースで開催されます。
【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~
TOCfEと“合う”感覚をお持ちの方は、是非、ご参加ください。


伝えたいこと

大事なのは、手段(ツール)ではなく、あなたの要望を満たすことのはずです。
手が止まるくらいなら、合う、感覚的に正しい、と思うことをやってみてください。


明日は、小路さん。今年は、公私ともの大活躍の印象でした。

私もプライベートなことで世話になったり、しましたが・・人間的に・・なんて、まぁ、好きなことを言わせてくれる方で大好きです。